北信地域タウンミーティング「サロン(通いの場)サミットin北信」開催‼
令和5年1月27日(金)飯山市文化交流館「なちゅら」で、北信地域タウンミーティングを開催しました。
今回のタウンミーティングは、近年、高齢者の通いの場の重要性が注目されていることから「サロン(通いの場)サミットin北信」をテーマに、管内の6市町村から1事例ずつ紹介していただきました。
中野市大熊区の酒井忠雄さんは、中野市社協主催の「まちの縁側講座」をきっかけに、自宅を開放し、『憩いの場 縁側』を始めました。地区内外の方々がいつでも気軽に来られる『場』、「ゆる~いつながり」が持てる『場』を目指しています。
飯山市で『瀬木集落サロン』を主宰している木原喜美子さんは、縁側のような場所を月1回でも開き、地域への感謝の気持ちをカタチにしたいとの想いからサロンを開きました。ここは男性参加者が多いのが特徴です。
山ノ内町『星川お元気会』は、同地区になかったサロンを作ろうと宮崎フサ子さんが一(いち)から勉強して、2006年に立ち上げ17年目を迎えました。宮崎さんが自宅で始めたサロンは、年数を重ねるごとに参加者が増え、広いところへ場所を移し、世代交代しながら活動を続けています。
木島平村で林春江さんが主宰する『ふるさとサロン』は、週1回平均15人前後の参加者があります。介護予防のための体操や脳トレ、ゲーム、そして歌を歌ったり、おしゃべりを楽しんだりと、笑い声が響き、楽しい雰囲気があふれる『場』となっています。
野沢温泉村の『高野辰之とラジオ体操』は動画で紹介されました。365日毎朝6時半、雨の日も雪の日も休まずラジオ体操を続ける皆さんは、終わってからおしゃべりやお茶飲みも楽しんでいます。ここには、ラジオ体操による健康づくりだけでなく、プラスα(アルファ)がある『場』のようです。
栄村の『森ふれあい会』代表の桒原千恵さんからは、2011年3月の地震の後、村内外への避難でばらばらにになった近所仲間が家に戻って来た時に集まれる『場』が必要だと、お茶飲みの場として始まった会が、今では冬期間も休むことなく、手芸や体操を取り入れた地域の居場所となっていることが紹介されました。
この日の参加者は約100人。事例紹介の後、旗上げアンケート方式による会場一体となったディスカッションが行われ、ファシリテーターの内山二郎長野県長寿社会開発センター理事長によって、参加者たちからさまざまな声を聞くことできました。またロビーでは、地域での活動を紹介するポスター展示があり、参加者は足を止めて見入っていました。
参加者からは「春になったら自分も通いの場を立ち上げたい」「各地域の生の声が聞けて良かった」などの感想が聞かれました。
(シニア活動推進コーディネーター 松永静香)