信州版 人生ニモウサク劇場

このページでは シニア層の社会参加や 高齢者を支える 様々な取組をご紹介します。

  • シニア事例

自宅ガレージを地域に開放し、だれもが立ち寄れる居心地の良い居場所を提供している長野市の丸山政義さん。所狭しと飾られる廃材アートが地域の人をゆるやかにつないでいます。

廃材アートが地域のワクワク空間をつくりだす(長野市)

きっかけは地域の役を引き受けたこと
退職後に始めた地域の居場所「まちの縁側」と廃材アート。地区の民生児童委員を引き受けたことがきっかけでした。訪問するだけでなく、外で出会ってちょっと話す、そんな場所としてガレージに椅子を置き、地域の高齢者が立ち寄れる居場所を作りました。

普段の暮らしの中で、ふらっと寄って腰をかけていく人もいるようです。丸山さんがいれば、そこで会話が生まれ、ひとしきり話に花が咲く時もあるようです。
丸山さんが「最近、あの人見かけないけど元気かい?」と、立ち寄った人に聞けば「昨日会ったけど元気だったよ」などと、居ながらにして安否確認もできるとか… 丸山さんは笑いながらそんな話もしてくださいました。









廃材アートが地域のワクワク空間をつくりだす(長野市)の画像1
廃材アートの縁側看板が迎えてくれます。
廃材アートが地域のワクワク空間をつくりだす(長野市)の画像2
まちづくりに取り組み若者たちが「まちの縁側」の視察に訪れていました。
廃材アートが地域のワクワク空間をつくりだす(長野市)の画像3
縁側にもクリスマスがやってきました。
自宅の余裕空間を地域に開く
そのガレージを魅力的な空間にしているもう一つのモノが廃材アートでした。普通なら捨ててしまいそうなものを、丸山さんのアイデアと発想で蘇らせていました。

丸山さんが作る遊具は、子どもたちから高齢者まで、使う人の発想で変化します。
認知症予防のゲームにもなれば、子どもの知育玩具にもなります。
遊び心あふれるオブジェなども含め所狭しと飾られています。

その場で作り方も教えていただけます。また、地域の小学校に出向き、お正月のミニ門松づくりや、公民館でのホタルかごづくりは人気の講座だそうです。
廃材アートが地域のワクワク空間をつくりだす(長野市)の画像2
毎年、子どもたちと一緒に作る「ミニ門松」一人ひとりの個性も大事にしています。
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麦わらで作る、「ホタルかご」。昔を懐かしがる方も多いとか。さっそく回想法が始まるそうです。
ヒトが好き!モノが好き!
地域の子どもから高齢者まで、出会う機会の多い丸山さんは一人ひとりのつぶやきをよく聞いています。

公民館の介護予防体操教室で、一人暮らしのおばあちゃんが「最近は足腰も弱り一人で買い物に行くのは、ちょっと不安になってきて…」と、それを聞いた丸山さんは、そこに来ているみんなに、「今度みんなで一緒に○○スーパーへ買い物に行くかい?」と話してみました。
誰かが、そろそろ買い物に行きたいなと言ったら、日程を決めて行きたい人だけが参加する、日常の営みです。
参加するのは2~3人から5~6人、みんなでシルバーカーを押して、買い物に行くそうです。
みんなでゆっくり歩いて、自分の目で品物を選び、休憩コーナーで一休み。

コロナ禍では、なかなか集まることもできずにいました。ある高齢者から廃材アートのゲームを貸し出してほしいと電話がありました。これをきっかけにゲームの貸し出しも始まりました。
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コロナ禍で、希望者に貸し出しもしていた脳活ゲーム
廃材アートが地域のワクワク空間をつくりだす(長野市)の画像2
おしゃべりの仲間入り
人との出会いが自身も活動も豊かにしている
多くの人との出会いが丸山さん自身をワクワクさせ、活動を豊かで多様なものにしているようです。

「あそこに行くと何か楽しいことに出会えるかも」そんなワクワク空間が地域のゆるやかなつながりを作り出しています。

            (2021.12.14 シニア活動推進コーディネーター 戸田 千登美)
廃材アートが地域のワクワク空間をつくりだす(長野市)の画像1
メリークリスマス!

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