信州版 人生ニモウサク劇場

このページでは シニア層の社会参加や 高齢者を支える 様々な取組をご紹介します。

  • シニア事例

長野県シニア大学では、卒業後も地域とつながり、社会に参加するきっかけづくりを目的に社会参加の授業を位置付けています。シニア大学飯伊学部の学生時代に立ち上がり、5年たった今現在も活動を続ける「としょかん美化本舗」の活動をご紹介します。

としょかん美化本舗(飯田市)

ある日の図書館 中央図書館
長野県シニア大学37期生の活動から始まった「としょかん美化本舗」も今年で5年目。37期以降、各期を巻き込んでシニア大学の活動として卒業後も継続し、現役41期生まで含む20名余りが活動しています。

この日の活動では、数日前に降った雨で、すっかり落ち切った枯葉を回収し、通常より10袋多い30袋に及ぶ落ち葉集めや草取り作業をしました。

コロナ禍の中、会う回数も減りましたが「久しぶり~ 元気だった」とマスク越しに笑顔で言葉を交わします。

今までは、活動終了後のランチを楽しみにしていた女性たちも、しばらくは我慢のようです。しかし美化本舗の活動があることで、外に出て馴染みの友人たちとおしゃべりをする機会になっているようです。
 

としょかん美化本舗(飯田市)の画像1
今年は30袋にもなった!
としょかん美化本舗(飯田市)の画像2
久しぶりに会えば、話が弾むところですが、今年は距離を気にしながら一言二言…
歴代続くシニア大学記念誌のタイトルでもある飯田のシンボル「赤門」。その門前に位置する図書館脇の庭は、シニア大学在学中から慣れ親しんだ思い出の場所です。

活動のきっかけは、まさに慣れ親しんだ庭内の樹木の手入れや落ち葉が気になり、図書館に清掃支援の申し出をしたところ、ぜひ!とのことで1年次は体験的に取り組みました。ごみ袋や清掃道具は図書館のものを利用し図書館と調整しながら進めました。

2年次も引き続き取り組みを行うことを決め、他の班にも呼びかけ、仲間を募りました。
自分たちのできることをできる範囲で無理なく取り組むことが、長く続く秘訣かもしれません。

このような取り組みが、一層仲間意識を高め、その先にある自分たち地域づくりにもつながっていると思います。

今年はコロナ渦の影響や図書館の外壁工事で、活動を休止した月もありましたが、中央図書館と連携をとりながら1回でも多く集まって活動しようと頑張っています。



(飯伊支部 シニア活動推進コーディネーター 今村 光利 2020.12)
としょかん美化本舗(飯田市)の画像1
タウンミーティングの活動紹介では現役シニア大生の関心も高いようです。
としょかん美化本舗(飯田市)の画像2
庭もきれいになり、笑顔がこぼれます。

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