信州版 人生ニモウサク劇場

このページでは シニア層の社会参加や 高齢者を支える 様々な取組をご紹介します。

  • シニア事例

「行けば誰かが笑顔で迎えてくれる。構えなくても、誰でも役に立てることがある『ときわ』はそんな場所。水曜日は『ときわ』においで。待ってるよ。」村内のみならず、県内にも広く知られたその様子をご紹介します。

おもてなしの心から始まった活動が地域を活性!「おやすみ処ときわの会」(木祖村)

「町並集会所ときわ」
 毎週水曜日の午前中、旧中山道薮原宿を京から江戸、南から北へ、木曽町方面から塩尻方面へ向かって歩いて行くと、ちょうど真ん中あたりの右側に木製の看板が出ているのが目に留まります。そこには「お休み処ときわ」の大きな文字と「トイレ」「お茶サービス」の文字。奥に目をやると、車が5.6台置けそうな駐車場の向こうに「町並集会所ときわ」が見えます。
おもてなしの心から始まった活動が地域を活性!「おやすみ処ときわの会」(木祖村)の画像1
お茶のみ風景。
始まりは「トイレ」
 「お休み処ときわ」が開かれるようになってから、すでに10年が経ちました。すぐ近くに多目的交流施設「笑(わら)ん館(かん)(「わらんか」-地元の言葉で「皆さん方」という意味)」が平成26年12月にできるまで、古くからの宿場の雰囲気を残すこの街道沿いには、公衆トイレというものがありませんでした。
 そこで、せっかく訪れてくれた観光客にトイレを解放しよう、ついでにお茶も用意して休んでいってもらおう、と始まったのが「お休み処ときわ」でした。そうして、地区のシニアの方たちがボランティアとして交代で開館するうちに、皆さん自身の居場所にもなり様々な活動へと広がっていきました。(会としては「おやすみ処 ときわの会」として活動中)
おもてなしの心から始まった活動が地域を活性!「おやすみ処ときわの会」(木祖村)の画像1
そば寿司とそばサラダ
男性も腕のみせどころ!
 その言葉どおり、毎週水曜の午前10時~12時まで「お休み処ときわ」は開館しています。みんなで朴葉巻きやすんき、繭玉やしめ縄など季節のものを作ったり、手芸や体操、時には映画鑑賞会や政治談議もあります。
 また女性陣が料理をしている横で男性陣が包丁研ぎをしてくれるかと思えば、女性に人気の手芸教室では男性がカレーを作って振舞ってくれるなど、それぞれが特技を活かし皆さんで楽しんでいることが伝わってきます。料理をしない時でもお漬物や煮物、手作りおやつなど持ち寄りの品でテーブルは賑やかで、いつでも誰でも「まあまあまずはお茶でも飲んで」と歓待してくれる、それが『ときわ』です。
おもてなしの心から始まった活動が地域を活性!「おやすみ処ときわの会」(木祖村)の画像1
包丁研ぎをしています
「水曜日は『ときわ』においで」
 毎年夏休みには小学生など地域の子どもたちも楽しみにしている「そうめん流し」を行い、8月の「源流夏祭り」では綿あめや輪投げなど子ども向けの屋台も運営。周りを楽しませ、自分たちもしっかり楽しむスタイルで地域に定着した活動となり、それは地域ばかりでなく、広く開かれた活動として分け隔てのないおおらかさで、訪れるすべての人を包み込んでくれています。
 さあ、それではあなたも、「水曜日は『ときわ』に」出かけてみませんか。
(竹脇恵美 木曽支部シニア活動推進コーディネーター 2020.1)
おもてなしの心から始まった活動が地域を活性!「おやすみ処ときわの会」(木祖村)の画像1
源流夏祭りで。

一覧ページに戻る

こども ページの先頭へ