ごちゃまぜカフェ

千曲市

 千曲市稲荷山を車で通りかかると、小さなビルの壁のカラフルな文字が目にとまった。

“ごちゃまぜCafe”

 スピードを緩めると、窓に貼られた手作りのポスターには“5月オープン”と書いてある。窓の奥に人影が見られたので、すかさずUターンして玄関のドアをたたくとにこやかな笑顔が出迎えてくれた。

「あの・・・ここは何ですか?」

 すると、リーダー役の高山さんがこれまでの経緯を教えていただいた。

 高山さんのもとに知人から空き家の情報が飛び込んできたのが今から4か月前。店舗跡の居抜きのスペースで何かできないだろうか、という話だった。もともと子育てや障がい者に関わる活動に携わってきた高山さん。子どもや高齢者や障害者・・・地域のいろんな住民が気軽に立ち寄れる居場所づくりの必要性をずっと感じていた。その矢先の空き家情報。それが出発点となった。

 “ごちゃまぜCafe”には実に多彩に方々がつながっている。つい先日の大掃除には、ネットや口コミを通じて、近隣のみならず県内各地からたくさんの人たちが集まり、気づけば屋上のベランダで賑やかなパーティーになった。外壁のロゴや室内の楽しいペイントは、子どもと一緒に昨日描いたばかり。はじめは大人が下書きをしたそうだが、「こんなことになりました!」と、見事な出来栄えに仕上がった。

 全てがほんの数か月前に始まったばかりだから、「やりながらやってます!」と笑う高山さん。5月のオープンを控えて、ますます“ごちゃまぜ”が止まらないCafeでした。


 昨日描いたばかりの“ごちゃまぜCafe”


 地域の方々が気軽に集まれるように・・・


 すべてが手作り。


 力作の壁紙です!



 パーティーの余韻が残るベランダからは稲荷山のまちが一望できる。「みんなの思いに応えたい」と話す高山さんでした。



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