当センターが運営するシニア大学では、"誰もがその人らしく生き抜く長寿社会の実現"を目指して、人づくりや意識づくり、仲間づくりや健康づくりをテーマに講座を企画しています。さらに現在は社会参加活動の科目を積極的に取り入れ、地域の課題を主体的に捉え自らの特技や持ち味を生かしながら解決の道を探る場としています。
その一例として、今年度の長野学部の2学年のプログラムでは、地域の実践例を学ぶためさまざまなボランティアグループにご協力いただきました。千曲市で棚田の観光案内ボランティアをする「楽知会」、長野市の認知症の家族を支援する「オレンジカフェ」、学校と地域の連携を図り子どもの育ちを応援する「学校支援コーディネーター」、地域に伝わる昔話を紙芝居にしてさまざまな年代に読み聞かせる「フクロウおばさんの紙芝居」、須坂市の高齢者の外出をお手伝いする「あしの会」、その他さまざまな方々から実践者の話を直接伺い、受講生にとっても今後の社会参加につながる具体的なイメージを描く貴重な機会となり、さっそく活動メンバーに参加することを決めたシニア大生もいたようです。
また、今回のプログラムでは各地域の社会福祉協議会のボランティアセンターを通じてボランティアグループへ参加の声掛けをしていただきました。ボランティア活動の中間支援組織として社協ボランティアセンターを知ってもらうことも目的のひとつです。シニア大生と地域がつながる第一歩として、具体的な活動を知り今後の活動の基盤となる支援組織を知ることで、より具体的な社会参加のきっかけとなる有意義な時間になりました。
今回のプログラムでは様々なボランティアグループの活動のお話をお聞きしました。こちらは日本語ボランティアグループの方です。
今回は“ワールドカフェ”方式でお話を聞きました。受講者が少人数の班に分かれて、一定の時間ごとにボランティアグループの方がそれぞれの班を巡りながら、活動のお話をしていただきました。
地域の実践例に受講者の興味が集まります。こちらは千曲市の棚田の観光案内ボランティアさんです。
説明の資料にもいろいろ工夫をしていただきました。こちらは地域の昔話の手作り紙芝居のグループです。
普段接することのないテーマには受講者の関心も集まります。こちらは児童虐待防止のグループです。
さまざまな方々のお話を聞けるのが“ワールドカフェ”の楽しさです。
地域の実践例に触れて、新しい活動へのイメージが膨らみます。