• 2020.02.13
• シニア事例

中野市では「イキイキと暮らせる地域づくり」のために「支え合いの地域大交流会inなかの～出逢いの玉手箱～」を開催しています。今年で２回目。そこで大阪から移住されたご夫婦が企画した「いっ福サロンG」と「血圧測定友の会」が出会い、初のコラボ。新しい出会いがつながって、住民同士の支え合いが進んでいます。

新たな仲間づくり、地域への恩返し…いっ福サロンG（中野市）

様々な工夫を凝らして

　12月24日、今日はクリスマスイブ。中野市「だがしやG」のフリースペースでサロンが開催されています。名前は「いっ福サロンG」。大阪から昨年10月に移住された坪内さんご夫婦が今年８月から始めたサロンです。以前住んでいた地域でもサロンを開いていたといい「新たな仲間づくりや地域への恩返しになれば…」と企画しました。
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　毎月、切り絵・しりとり・折り紙・数字遊びetc…坪内さんがいろいろ工夫を凝らした内容になっています。おしゃべりテーマもありますよ（今回のテーマは「今年一年の一番の思い出は？」）
　今月は来年の干支「ネズミ」を折り紙で作り、はがきに貼ってなかなかの作品が出来上がるように準備されています。大きな折り紙で練習した後、本番。「ここどうやるの～？」「さっき折ったのに忘れちゃったよ…」等々、わいわいとおしゃべりしながら進んでいきます。
　材料は、坪内さんが用意して来ます。編み物上手の坪内さんは、手先が器用！　自分のためにも「この準備が私の楽しみよ、うふふ…」と優しい笑顔で話してくれました。

この場所ができたから、行くところができた

　「手先が震えちゃってね、でも出来上がったよ♪」と話してくれたのは、近所に住む倉持さん（87歳）。「誘われて、今日初めて来たの、楽しいわぁ～」とたくさん話をしてくれました。嫁に来て初めて畑作業をしたこと、生まれは新潟県加茂だということ、お父ちゃんは畑の手入れが上手で草一本はやしていなかったこと…
　誘ったのは常連の萩原さん。萩原さんも高齢になり今までやってきた日本舞踊の趣味を止めてしまって、でも何かしたいし出来ること・行ける場所を探しておられる方です。「今日は予定があったんだけど、倉持さんを連れてこようと思っていたから、そっちの予定はキャンセル。倉持さん、畑止めてから全然外へ出なくなっちゃって…。あんなに毎日畑作業していたのに。気になってて、声かけて一緒に来たのよ～」と。

他団体との連携

　中野市では「イキイキと暮らせる地域づくり」のために「支え合いの地域大交流会inなかの～出逢いの玉手箱～」を開催しています。今年で２回目。
　そこで出会った「いっ福サロンG」と「血圧測定友の会」が初のコラボです。折り紙が終わると希望者に血圧測定をしてくれます。「一生懸命折り紙折ったから、血圧高めかね～」などと声をかけながら。
　新しい出会いがあり、つながって、住民同士の支え合いが進んでいます。

無理なく気軽に

　坪内さんは「無理せず、気軽に来てくださいね、今後もお付き合いよろしくお願いします。」と柔らかくゆっくりとした関西弁で皆さんへお話しします。
　初めての人も入りやすい雰囲気、坪内さんはの大阪での経験もあり雰囲気作りがとてもお上手です。また、傍らで静かに見守っているご主人の存在も大きいと感じます。
「歩いて行ける場所にあるからこそ、気軽に寄ってこれる…」
　こういう場所が地域にたくさんあったらいいな～と思いました。
※「いっ福サロンG」は毎月第４火曜日、午後１時30分から中野市西条「だがしやG」で開催しています。
(松永静香　北信支部シニア活動推進コーディネーター　2020.02)

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