シニア大学伊那学部「地域づくり講座」で、「伊那谷の食文化探求」をテーマに取り組んでいる2年生　1、6班の皆さんの活動を訪問しました。グループ名はずばり「あなたの蕎麦（そば）がいい」。長年そば打ちを楽しんできたリーダーの宮下善久さんの得意技をみんなで体験してみよう、と活動が始まりました。　

毎月一回そば打ちをし、今回7回目。「道具はあるもの・使えるもので工夫すればいいよ」という宮下さんの助言から、皆が自前のそば道具を持ち寄っています。中でものし板は、ベニヤ板を使った宮下さんの手作りです。「失敗を次に活かそうと工夫しながらやってきたからね。皆には〈失敗しないそば打ち〉を楽しんでもらえればと思ってね。」と宮下さん。昨年は、皆でそばの種まきから収穫までを体験しました。

宮下さんの手ほどきを受けながら、そば粉に水を加え、水回し、こね、のばし、切る工程までそれぞれが行います。声をかけあい、なごやかな雰囲気の中、見事な おそばができ上がりました。そばのほかに、漬物いろいろ、トウモロコシ、スイカ、ブドウ、シソジュースなどが並び、豊かさを実感する食卓です。採りたて、作りたての旬のものを皆でいただくおいしさ！「みんなで食事をするっていうのがいいのよ。すぐ仲良くなっちゃうから。」と伊藤ふささん。にしんそば、天ぷらなど、毎回違うアレンジに挑戦するのも楽しみです。

最近、シニア大生でそば打ちを楽しむグループが、もう一つでき、そば打ち仲間の輪が広がってきているそうです。卒業後も、このような形で活動を続けていけたらいいねと、笑顔の皆さんでした。


　　　　　　　　　　（伊那支部シニア活動推進コーディネーター　　藤井佳代）